お得な給湯器の買い方
気をつけるポイント
給湯器をどこで購入するかの選択肢は主に3つ。
ガス供給会社(大阪ガス)、給湯器メーカー、給湯器交換業者です。
結論から言うとガス供給会社と給湯器メーカーは選択肢から外しましょう。給湯器交換会社と比べ値段が高すぎます。アフターサービスも特別よくありません。
値段が高くなる理由は色々あるのですが、1番は代理店経由で販売しているシステムだからでしょう。
また、宣伝広告費や人件費も給湯器代に転嫁されています。
おすすめは給湯器交換業者です。ただし中にはずさんな工事をする会社や安さだけをアピールしている会社もあるので見極めが必要です。
値段は総額表示しているか、工事資格はもっていいるか、保証に関する説明はあるか、電話やメールだけで契約しようとしないか、などなどチェックして下さい。
普通は丁寧にホームページで記載しているはずです。
ガス会社
メリット | デメリット |
---|---|
・安心感 ・アフターフォローがある | ・料金が高額 |
給湯器メーカー
メリット | デメリット |
---|---|
・安心感 ・ガス会社より安い ・部品調達が早い | ・料金が高額 ・工事やトラブル対応は委託会社任せ |
給湯器業者
メリット | デメリット |
---|---|
・低価格 ・メーカーを問わず選べる ・サービスが充実している | ・色んな業者が存在する ・業者によって対応エリアが決まっている |
給湯器は同じように見えていくつかの違いがあります。
号数の違い、オートとフルオートの違い、エコジョーズと従来型の違いなどです。
例えばエコジョーズと従来型だと給湯器の本体価格はエコジョーズのほうが高くなります。
しかしエコジョーズは熱効率が良い為、年間でガス代が13000円安くなると試算されています。(都市ガス、4人世帯で計算)
詳しくはこちらをご覧ください。
よく宣伝文句で
『当社は無料で10年保証をつけてます』
『安心してお使い頂く為に商品の無料10年保証をつけてます』
と謳っている業者を見かけます。
しかし実際は無料ではなく、保証金額はしっかり価格に転嫁されており、お客様は半ば強制的に有償保証を買わされていることになってます。
保証金額は給湯器の種類や年数によって異なりますが、保証金額分の修理やメンテナンスがなければ元は取れず、お客様は損をしたということになります。
では実際、元は取れるのかどうか?
結論は、元が取れないケースがほとんどです。
それもそのはず、世の中の商品保証や損害保険がそうであるように、元が取れる人の方が多いなら商売として成立しません。
もちろん安心の為に保証に入りたいという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は個別に長期保証に入れば良いと思います。
少なくとも無料と言いながら自動的に長期保証の契約をするのは、お客様にとって不利益だと言えるでしょう。
ちなみにメーカーの長期保証は最長10年です。
そして、メーカーの標準仕様期間も10年に設定されています。
給湯器の選び方
- 設置タイプを選ぶ
- 給湯器の能力を選ぶ
- 種類、能力を選ぶ
- エコジョーズか従来型給湯器か選ぶ
1.給湯器の設置タイプ
まずは現在お使いの給湯器について、設置場所をご確認下さい。
戸建て住宅の場合
屋外壁掛型
家の外壁に固定されている給湯器です。本体の下から配管されています。
屋外据置き型
地面やブロックの上に設置され、本体の横から配管されているのが据置型です。
屋外浴槽隣接型
据置型と同様の設置方法。本体の裏の二本のゴム管で追い焚きしています。
※上記は設置方法の一部です。
マンションの場合
ベランダ設置型
ベランダ外壁に固定されている給湯器です。本体の下から配管されています。
PS設置型
PS(パイプスペース)に設置してある給湯器です。PS枠という部材が必要です。
PS扉内設置型
PS設置型と似てますが、PS扉があるので給湯器の排気部分の形が違います
※上記は設置方法の一部です。
2.給湯器の能力(号数)
「号数」とは、水温+25℃のお湯が、1分間に出る量(L)のこと。
号数が大きいほど、一度に大量のお湯を使うことができます。
家族の人数、同時にどれだけのお湯が必要なのかを考えて、最適な号数を選びましょう。
3.給湯器の種類、機能
給湯器の種類
給湯器の種類は大きく分けて3種類になります。
買い換えの際は、ご家族のライフスタイルに合わせて給湯器を選びましょう。
今までと同じ様にご使用いただく為には、既存の給湯器と同じ機能の給湯器を設置する必要があります。また「今までは無かったけどお風呂に追い焚きをつけたい」「これから暖房機は使う予定はない」等、 ご使用状況に合わせた機種選別の相談も承っております。
給湯器の機能
ふろ給湯器、暖房機能付ふろ給湯器のような追い焚き機能のある給湯器は、オートとフルオートに分かれ、それぞれ機能が異なります。
オートタイプ
下の表の通り、オートタイプの給湯器でも給湯はもちろん、自動湯はり、追い焚き、保温機能があります。自動足し湯、自動洗浄、入浴検知による自動追い焚きはありませんが、手動で足し湯や追い焚きすれば良いと考えている方にはこちらの方が購入価格もランニングコストも抑えられます。また、自動洗浄もリモコンの足し水機能を用いて手動で行うことができます。
フルオートタイプ
フルオートは文字通り全て給湯器が自動で行ってくれます。オートとの違いは下の表の通り、自動足し湯、自動洗浄、入浴検知による自動追い焚きです。オート機能給湯器でも手動で行えますが、便利さでいうとフルオートがおすすめです。特に自動洗浄機能で小まめに配管を綺麗にしてくれるのは便利な機能です。
オート | フルオート | |
---|---|---|
給湯 | ○ | ○ |
自動湯張り | ○ | ○ |
追い焚き | ○ | ○ |
保温 | ○ | ○ |
自動足し湯 | × | ○ |
自動洗浄 | × | ○ |
自動追い焚き | × | ○ |
エコジョーズと従来型給湯器
給湯器は以前まで標準的だった従来型給湯器と、高効率でお湯を供給するエコジョーズ給湯器があります。リンナイ社の調べによると、従来型給湯器とエコジョーズでは10%から15%ガスの消費量を抑えられると試算しています。当然、ガス代も抑えられます。初期費用はエコジョーズタイプの方が高いですが、ランニングコストを抑えられるので、長期的にはエコジョーズタイプの方が安く済みます。月々のガス代が高いと感じておられる方にはエコジョーズがおすすめです。
交換した際の比較表です。
交換費用は給湯住設の価格を参考として入れてます。
従来型 | エコジョーズ | |
---|---|---|
ガス効率 | 今まで通り | 従来型より10~15%良い |
交換費用 | 99,000円~ | 138,000円~ |
ガス代 | 今まで通り | 従来型より10~15%良い |
注意点 | なし | ドレン配管が必要 |
給湯器交換で気をつけること
給湯器が故障すると大阪ガスへ連絡される方がいらっしゃいます。
テレビCMや毎月届く大阪ガスからの領収証で、ガスといえば大阪ガスのイメージがあるからでしょう。
しかし給湯器とガスは全く別です。そもそも大阪ガスは給湯器を製造してません。
ノーリツやリンナイの給湯器に大阪ガスのシールを貼って、大阪ガスの代理販売店に卸してるだけです。
当然、大阪ガスに交換を依頼すると間にマージンが発生するので給湯器交換費用は高くなります。
大阪ガスが高い理由
- 給湯器メーカーに給湯器を発注しているOEM品だから
- 販売代理店を経由してるから
- 人件費販売広告費が高いから
給湯器メーカーの同等品が絶対お得!
大阪ガス給湯器の価格
実際に大阪ガスに依頼した時の価格です。
上記したように、大阪ガスは代理店を使っているので代理店によって多少価格は違いますが、概ね次の通りです。
(本体価格+工事代)
給湯専用機⇒18万円前後
追い焚き付⇒35万円前後
暖房機能付⇒43万円前後
大阪ガスの代理店の見積もりが高いから、お客さんが困って私どもに声を掛けてくるケースもよくあります。
ちなみに給湯住設だと・・
給湯専用器⇒8万円前後
追い焚き付⇒12万円前後
暖房機能付⇒21万円前後
凄い価格差ですが本当にこのぐらい違います。
給湯住設の詳しい価格は下のテキストから確認して下さい。
給湯専用
追い焚き付
暖房機能付
給湯器の業者選びのポイント
上記したように大阪ガスはとても高いです。
総額で倍以上、交換費用が変わる可能性もあります。
大阪ガスに安心感があるかもしれませんが、取付工事は代理店が行いますし、給湯器にしても給湯器メーカーから卸した品です。
複数の会社から見積もりを取りましょう。
その際、電話やメール画像だけで見積もりを済ませるような会社には要注意です。
後でトラブルになりかねません。
現地調査して見積もりする会社に依頼しましょう。
保証についてしっかり説明のある会社を選びましょう。
また、ホームページに保証について記載があるか、保証書はあるかなど確認しましょう。
給湯住設の保証の案内はこちらです。